紀尾井シンフォニエッタが、ベルリンフィルの元コンサートマスター、コリヤ・ブラッハーさん(1993年、最年少でコンサートマスターに就任)と共演するというので、聴きに行った(2005年12月)。
ベートーベン: ヴァイオリン協奏曲
ベートーベン: ロマンス第2番
ドヴォルザーク: 弦楽セレナーデ
完売だったチケットを何とか手に入れて、ホール後方に陣取る。ブラッハー氏登場。かなり大柄。精鋭揃いの紀尾井シンフォニエッタを指揮振りする。
その奏でられる音の何と素晴らしいことか。愛用のストラディバリウス「トリトン」も遠鳴りをするのであろう。ほぼ最後方にいるのに、その音色の鮮やかさたるや、驚きである。さすが、元ベルリンフィル・コンマス、そしてアバドに愛された才能。いっぺんにファンになってしまいました。終演後、ブラッハーさんのCDの即売会があり、サインしてもらいました。
ブラッハーさん、あまりCDを出していないのですが、実は貴重なDVDがあります。それはヨーロッパ・コンサート1996 マリインスキー劇場のベルリン・フィル です。
マリンスキー劇場においてベートーベンのロマンス第1番と第2番をソリストとして弾いている姿が映像に残っています。このDVD、私は何とか入手しましたが、残念ながら今は絶版なのです。第1番を弾き終えたブラッハーさんにアバドが微笑みかける姿が映っており、その絆の強さが印象的です。
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